プロジェクト紹介

Issue01 「災害に強い社会インフラの整備」

 災害に強いレジリエントな国土を次代を担う子どもたちへつないでいくためには、今後も良質な社会資本の整備が欠かせません。当社は、創業50 余年の間に培ってきた技術とノウハウに加えて、最新のICT 技術を活用しながら、災害に強い社会インフラ整備に幅広く貢献していきます。

水害,土砂災害から流域を守るための河川ハード・ソフト対策

 近年の集中豪雨や台風による災害において被害が甚大化しているのに加え,気候変動の影響により施設規模を超える水害の発生が懸念されています。当社では,防災・減災機能を強化するための河川整備に貢献するため,ハード整備とソフト対策に取り組んでいます。

土石流や降灰を伴う火山泥流から地域を守るための砂防施設の設計

 大雨による土石流および火山噴火による降灰を伴う火山泥流は,これまでたびたび流域界を乗り越え流下し,人家や集落に甚大な被害をもたらしてきました。当社は,土砂災害防止や火山砂防事業に貢献するため,砂防堰堤や渓流保全工等の砂防施設の整備に係る調査,計画,設計に積極的に携わっています。

都市災害から地域を守るための無電柱化の設計

 台風や地震などにより倒れた電柱や断線した電線は,道路を寸断し,緊急車両や避難者の通行を著しく妨げます。また,停電や断水等の復旧作業にも大きな影響を及ぼします。当社は,災害に強いまちづくりのため,電線共同溝の設計をはじめとする無電柱化事業への貢献を推進しています。無電柱化事業は,災害から地域を守るだけでなく,良好な景観形成や歩行空間の確保,鳥のフン害軽減,観光客の集客など,さまざまな効果が期待できます。

Issue02 「老朽化する社会インフラの維持管理」

 戦後、急速に整備された橋梁やトンネル等の社会インフラは、老朽化が顕在化してきており、それらを適切に維持管理していくことが大きな課題となっています。当社では、長寿命化修繕計画の策定から点検・診断までメンテナンスサイクルのすべてにおいてサービスを提供しています。

橋梁点検・診断

 技術士や道路橋点検士などの専門技術者が点検を行います。橋梁点検車やロープアクセス等の点検方法の提案のほか,交通規制や夜間調査の計画など,豊富な経験に基づくサービスを提供します。

橋梁の補修補強設計

 強度試験や中性化試験等の詳細調査により,十分に状態を把握したうえで,最適な補修方法を提案しています。また,動的解析等を用いて所定の耐震性能を満足する補強設計を行っています。

堰の長寿命化計画の策定

 老朽化による機能低下が懸念される堰について,点検および診断を行い,その結果に基づき修繕や改築等の工法やスケジュールを検討しました。そして,維持管理費の平準化やランニングコストの最小化を図った長期保全計画を策定しました。

Issue03 「災害復旧・復興への貢献」

 当社は、局地的な異常豪雨や大規模地震、火山噴火などによる大規模災害に対して、国や自治体等の要請に応じて全国の支店から技術者を派遣し、災害復旧や復興に緊急時の対応を含めて、積極的に取り組んでいます。

社会インフラの災害復旧設計

 災害復旧に向けて,被災原因の調査から復旧設計までを一連で行うことにより,現場に最適な復旧工法の提案を行います。局所的な斜面崩壊や被災箇所が複数箇所におよぶ広範囲な災害に対して,早急な対応を基本とし,各支店を横断した専門チームを組んで対応することが可能です。

高台移転等の震災復興に向けた膨大な用地契約の支援(総合補償業務)

 宮城県女川町は,2011年3月11日に発生した東日本大震災において,高さ20mもの津波により,住宅の7割と人名の1割を失うという未曽有の被害を受けました。町は,現状復旧にとどまらない新しい「港町おながわ」の再生,ふるさと女川の発展を目指すため,女川町復興計画を策定しました。当社は,この復興計画の一翼を担う総合補償業務に携わりました。防災集団移転促進事業や緊急防災空地整備事業等に関連し,約4,000筆の膨大な用地契約を包括的に支援しました。

ドローンによる状況把握と3次元測量

 被災直後の調査では,技術者が近接して調査することが危険な場合があります。当社では,安全かつ迅速に状況を把握するため,ドローンを活用しています。また,復旧設計にドローンを用いた3次元測量データを利用しています。

Issue04 「次代を支えるまちづくり」

 SDGsの実現や日本が抱える人口急減や超高齢化問題への対応として、次代を担う子どもたちを支えるようなまちづくりを推進することが重要です。当社では、都市計画や地域計画等の策定から施設整備のための調査、計画まで、最新のICT技術を活用しながら幅広いサービスを提供しています。

歴史や文化を守る景観計画

 文化的景観について、正しく価値を評価し、地域で守り、次世代へ継承するため、景観計画の策定に積極的に携わっています。また、関連する町並み整備について、調査、計画等を行っています。

防災街区整備事業への参画

 建物の老朽化や密集による防災上の問題を解消し、安全で賑わいのある中心市街地とするための防災街区整備事業に携わっています。事業化から工事着工までトータルサービスを提供しています。

3Dモデルによる駅前広場設計

 設計過程における3Dモデルの活用を推進しています。発注者や住民の方々に、あらゆる視点から完成イメージをご覧いただき、ご意見を頂戴しながら、デザインを練り上げていきます。

Issue05 「総合補償技術による起業者支援」

 公共事業ではあらかじめ明示される完成時期に基づき、計画的な公共用地の取得が重要です。当社では、これを実現するために用地取得マネジメントを含む総合補償業務において、総合補償士の資格を有する技術者が幅広い技術とマネジメント能力を発揮しながら、起業者を支援しています。

用地アセスメント調査

 事業効果の早期発現のためには、適切な用地取得マネジメントが不可欠です。当社では、用地アセスメント調査により、用地リスクを明らかにし、用地取得に関する工程管理計画を策定しています。

関係権利者への補償説明

 関係権利者に対して、土地評価の方法や建物等の補償方針、補償額の算定内容を説明しています。多数相続の土地等の取得や事業損失(騒音、振動、日照阻害)に関する説明を行っています。

生活再建プランナーの相談窓口

 関係権利者の移転促進を目的とした相談窓口の運営を行っています。生活再建プランナーが常駐し、移転先、再築、税務、相続、借地権など、関係権利者からのさまざまな相談に応じています。