令和6年度北九州市優秀業務表彰受賞

 本業務は、北九州市小倉北区を流れる二級河川神嶽川と砂津川の分流部で進められている河川整備事業の一環で、河川NO47+10付近の既設橋架け替えおよび分流機能の向上を目的とし、それに関連する工種を網羅した一帯の設計業務(橋梁2橋、河川構造物・水理解析、道路、仮設、施工計画)を行ったものです。

主な評定理由は「本設計箇所特有の厳しい制約条件(周辺家屋近接、施工ヤード、非出水期施工)に加え、施工する工種も多岐にわたるが、工事を円滑に進める提案が積極的になされ施工計画を行った」「わかりやすい設計図書、十分な照査、コスト縮減に関する提案が多くなされた」「関係機関協議が多く、各機関からの課題もそれぞれ与えられたが、限られた期間の中で品質の高い成果品を取りまとめた」「設計内容についての指示や協議事項に対して、誠意をもって迅速に対応し、また相手の理解度に応じた説明を行うなど、内容が容易に理解できるよう工夫を行った」でした。

 本業務は多岐にわたる工種がそれぞれに関係しあっており、一度の手戻りで他工種に影響を与えることが想定されました。そこで、各工種の構造検討においては、設計条件を整理し、各工種の構造を概略図を用いて組み合わせながらトライアルして手戻りがないように工夫うしました。また評定理由にもありますが、施工計画には力を入れ、各工種がなるべく施工に無理や無駄がないように配慮しました。その点を評価されたのは大変よかったです。